グレーゴルの部屋 -Room of  Gregor Samsa-

2015年から交流を行っているシューレ大学との2度目の表現作品。

2016年度はシューレ大の学生が年間を通して取り組んできた、フランツ・カフカの「変身」という話を通して交流を行った。「変身」は朝起きたら毒虫になって家から出られず、社会から取り残された主人公の物語であり、その内容は不登校やひきこもりを経験したシューレ大学の学生にとって切っても切れない大切なお話だと交流を通して教えてくれた。

TURNフェスという発表の場を通して、来場した人が「自分自身」を考える機会を作ってほしいという学生たちの意見に賛同し、「変身」をモチーフに制作を行った。

シューレ大の学生や職員さんと主人公の部屋のレイアウトをし、「自分が朝目覚めて毒虫になっていたらどんな夢を見ただろうか」をテーマに絵を描き、来場した人と話をし、「変身」の一部朗読を行いました。彼らの積極的な行動は初年度に恊働制作した「はじまりのしま」では見られなかった新しい恊働のかたちとなった。